京子 - Kyoko
About Me
私はどんな人間でしょうか。
猫被りの会社員です。表面上は真面目に取り繕い、周囲の期待に応え、できる人間でいる。 求められた人格を演じることはある程度簡単です。
社会では、ビジネスマンとして、友人としてすらも、どう振る舞えばいいのか正解が決まっていることが多いから。 簡単ではあるけれど、長期的に続けると無理がくる。無意味な自分にうんざりしてくる。これは当然の業だろう。
だからこそ、自分を誤魔化すことができない行為がしたい。私も貴方も、互いをよく見合っている。嘘や誤魔化しなどすぐに伝わる。そんなやり取りをしたい。本物の感情のやり取りを。
貴方の前で、私は純粋なドミナでいたい。私にはこの行為が必要なんだ。 私の本性は、きっと貴方しか知らない。
For You
貴方に。
貴方はどんな生き物でしょうか。 何でもいい、なんだっていい。私は貴方の本質が見たい。醜くてもいい。したたかでも、弱くても、独りよがりでもいい。それが貴方の本性なら。 私は貴方の、日常での地位や仮面になど興味がない。
表面的な情報など、私達の間でなんの意味があるのか。もしも精神的に、肉体的に、死ぬ寸前まで追い詰められたとき、剥き出しになる貴方の本性はなんだろう。捨てられない大切なものはなんだろう。それが知りたい。
私に尊厳を奪われ、仮面の下を弄くり回されたときに、どんな顔をして、声を上げるだろう。貴方はどうなってしまうんだろう。 弱みを晒すのは勇気のいること。分かってはいるが思わずにはいられない。 人間なんて、辞めてしまえばいいのに。
From LA SIORA
スレンダーボディで目鼻立ちはっきりの高学歴美女。デコルテが美しくエレガント、大人の魅力に溢れたドミナらしいドミナ。 でも決してかたくはない。柔らかな物腰で礼儀正しく、SM観も柔軟な印象。自然とまわりにマゾが増えることから興味を持ちました。 他店経験ありますが、未経験も同然。嗜好がはっきりしてゆくのはこれからでしょう。(2022年7月入店)

- 縛り: 基本的な型であればひと通り可能です。拘束としての緊縛、コミュニケーションとしての緊縛、どちらも好みます。
- 吊り: 半吊り可能。全吊りは横吊りのみ可能。現在スキルアップに励んでおります。身体への負荷が大きい拘束等はお断りすることもありますのでご了承くださいませ。
- 一本鞭: 特に巻き鞭が好きです。ロングウィップ所有。

セッションにおいて最も力を入れていることや重要視していること。
「今だけはどうなっても大丈夫」という空気を大切にしたいと思っています。
大人には無意識に発動するストッパーがあって、そう簡単には自己を晒せないように思います。無意識に小さい嘘をついて自分を隠したり取り繕ったりしてしまう。
特にSMなんて繊細なお話です。いざとなると怖かったり、そう簡単には晒せなかったりするよね、と思います。しかも目の前にいるのは素性の知れない「女王様」。
そんな時間だからこそ、今なら、今だけなら、大丈夫なのかな?話したり叫んだり晒したりゴミになったりしてみてもいいかな?…そんな風に感じられるような、お互いに安心できるような空気感を大切にしたいと思っています。 ここには私と貴方しか居ないから。この時間だけは大丈夫だから。そんな気持ちでしょうか。
貴方も私も、社会では擬態して生きているのかもしれません。 そんな私達が、お互いに安心してストッパーを外せる時間であれるように。 もしかしたら日頃は頑張り屋さん・恥ずかしがり屋さんかもしれない、貴方のストッパーを壊せる日が楽しみです。

SMに関してあなたが感銘した本、音楽、映画、アートなどはありますか?
感銘…といいますか、性癖を自覚する切っ掛けになったのは、ルパン三世の映画ですね。
不二子ちゃんや次元大介がピンチになっている場面を見て興奮した記憶があります。 私には昔から、強くて格好いい人間を自分の前では弱くさせたい、という欲求がありました。強がって嫌がっている姿に興奮するんです。素直なのも勿論大好物ですが、昔の私はとにかく無理矢理というシチュエーションに興奮しました。
でも他人を無理矢理従わせたいという欲求は危険だと、幼いながらに悩み、封印していました。真面目なお嬢さんでしたから。
押し殺して隠して隠して生きてきましたけど、何故か悉くMの方々には見つかってしまいます。なんだかいつも気がつけばMが寄ってきている。すごい嗅覚ですよね。私を見つけてくれたMの方々のお陰で、今は現実世界で、双方の同意のもとにSMができるようになりました。有難いことです。
そんなわけで、ルパン三世の登場人物は、昔の私の妄想の中の調教相手なのです。 強くて格好よくてセクシーな彼らの、どうしようもない情けない顔を見てみたい。尊厳を奪うような行為がしたい。 ハードボイルドな世界観に基づいて、監禁やら脅しやら、金属での拘束も行いたいですね。 ロマンがあります。

こんなところでSMしたい!あなたの理想のダンジョンは?
完全なる非現実ですが。理想のダンジョンは、地獄です。 罪人がひしめく地獄で、私は終わりのない拷問を行う獄卒となりましょう。
貴方にはもう帰る日常などありません。永遠に、この地獄で私のやりたいことに付き合って頂きます。何度傷を付けても治せるのですから、怪我も壊れることも、もう何も気にする必要はないのです。思う存分SMに生きられますね。貴方は可愛くごめんなさいができるでしょうか?
地獄では、貴方達の過去や罪は私に筒抜けです。恥ずかしい思い出も何も隠すことができません。それでも自分のお口で罪を告白して、お許しを請いましょうね。
地獄という終わりがない救いもないような環境で、貴方は最終的にどうなることを望むでしょうか。貴方という人間が最後まで大事にするものは何なのでしょうか。少しずつ本質を暴かれる中で、貴方は私に何を請うのでしょう。
極限の環境の中、地獄へとたどり着くまでの人生を握ったSM…これは震えます。

あなたにとってハードプレイとはどういうプレイ?
その人が大事にしているものを奪う行為…でしょうか。 大事なものというのは人によって違うから、ハードプレイも人によって違うということです。
日常生活を大事にしている人がお相手なら、日常生活を脅かすような、例えば傷跡が残るような行為を。 身体より心を重んじる人がお相手なら、心を脅かすような行為を。 快楽を大事にしている人がお相手なら、例えば強い痛みによって感性を支配する行為を。
人によって、触られたくない部分は違うと思います。その触られたくない部分を触られる。その人にとって、安易には奪われたくないものが奪われる。 そういうプレイをハードプレイというのではないかと感じます。
ただ、SMは行為というよりも相手ありきな面も大きいかと思います。最初は無理と思っていた行為も、相手次第だったりするときもあるのではないでしょうか。
「貴女になら、今なら、奪われてもいい。」 「今なら貴方の深い部分を触らしてくれるよね?」
そう思い合えるような空間を共有できたら、冥利に尽きるというものです。

マゾに励ましの言葉/コロナ終息後に何をしたい?
ここで軽はずみなことは何も申せません。皆様と皆様の大事な方々、どうかご自愛くださいますように。
このような生活を余儀なくされて、もう何年経つのでしょうか。この状況を通して私が思ったことは、危機に瀕したときにこそ人間は発想し学ぶのだということ、不自由が文明を進歩させるのだということです。オンラインの技術や仕組み、ご飯家屋さんのお持ち帰りメニュー、在宅勤務。今までだって需要はあったのに、それでも現状維持で発達しなかった仕組みが、必要に迫られると発達する。
SM関係でも、ネットサロンやオンラインSMなどが発達しました。人間は不自由を逆手にとって発展するのですね。 その上で「マゾに励ましの言葉」。
状況が好転しつつありながら、二転三転もする昨今ですが、様々な事情で、実際のSMプレイに制限がある方々もいるでしょう。最近は唾液がお好きだけど、この状況に阻まれて我慢をしている紳士にお会いしました。でも、私達はSMを嗜む感性を持った者達です。不自由を快楽に。制限を発想に。そういう脳の遊びができる者達ではなかったでしょうか。
昨今はなんでもかんでも自由でした。性的なタブーも少なくなり、お金と時間があればほとんどのことが叶ってしまう世の中。そこにロマンはあるのか?
コロナ禍では、今一度クラシックに、不自由の、抑圧の愉しさを体感できるのではないでしょうか。クラシックな抑圧を体現するチャンスとは言えないでしょうか。苦しむ人を無視するわけではないのですが、乗り越えるための発想の転換です。制限を制限として終わらせてしまうなど勿体ない。我々はSMを嗜む感性を持った者として、知的に、不自由を逆手にとって愉しんで参りましょう。
今はセッションに来られないという方も。 私達はSMという知的な遊びを嗜む者達です。脳内で様々な遊びを愉しめる者達であると思います。
その自負をもって、どうぞ愉しく、お強くいらっしゃいませ。

ドミナそれぞれのテーマ曲」は何?
2曲選びました。まずは The Rolling Stonesの「Paint It, Black」
ドストレートで飾りの無い叫びが少年チックな曲です。 ブライアン・ジョーンズの生き様が好きです。
次に、J.S.バッハ の「マタイ受難曲 憐れみたまえ、我が神よ」
音楽をあまり知らない私ですが、とある本を切っ掛けに出会いました。私の根幹に影響を与えた本です。
冒涜的な行為に興じなければ立ち行かない私には、似合いの曲ではないでしょうか。 咽び泣くような旋律が心を揺さぶります。
コラムを書いていて、人間の多面性って面白いなと思いました。


いつの時代、どこへ行って、どんなSMをしたいですか?
私は未来でSMしたいです。 科学技術の発展によって、衛生環境が整ったところがいいですね。
お部屋の内装もボタンひとつで自由自在。管理の大変そうなレトロなお部屋でも、牢獄のような環境でも。 お部屋をどれだけ汚してもしっかり洗浄できて衛生を保てます。 思う存分、ぶちまけちゃいましょう。 罰としての無意味なお掃除はさせますけどね。
未来では、きっとコスチューム、メイク、なんなら容姿そのものなんかも簡単にカスタムできる技術が発展していると思います。 外面をカスタムできる世界だからこそ、内面にフォーカスしたSMが掘り下げられ発展すると思う。 そういう進化にとってもわくわくします。
科学技術がどんなに発展したとしても、取って変わることができないコミュニケーションを楽しめたら嬉しいですね。

もう一度やり直したい。後悔したセッションやマゾとの関係はありますか?
「卑怯者ってのはね、きみが何をしたか、ってことで決まるんじゃなくて、きみが何を後悔してるかってことで決まるんだよ。」
寺山修司さんの著作に出てくるお言葉でございます。これは厳しいテーマですね。SMに限りませんが、私とて絶望するほどの、発狂しそうなほどの、取り返しのつかない失敗や後悔くらい経験がございますよ。精一杯のチャレンジの結果を糧に、そうしてレディになったのです。
シオラでも、まだ短い期間ですが、それでもたくさんの物語がありました。でもここでは、私のターニングポイントとなったセッションについて。
少し長くなってしまったので、最初に概要をまとめます。 とあるセッションにおいて、私は主に下記2点を思い知った。
①自分のお道具に頼りきっていたこと
②お相手の自己申告を鵜呑みにしがちになっていたこと
結果、大失敗して号泣したが、そのセッションは自分のターニングポイントとなり活きている、活かしていきたい、というお話です。まとめてみると短いですね。では詳細を記します。
その日、私は先輩のロングセッションの見学をさせて頂いた。独立してから10回ほどセッションをした位のタイミングで、手探りながらも少し慣れた位の時期だった。 最初は見学の予定だったが、ご厚意で途中からダブルセッションとなった。見学の予定だったので、使い慣れた自分のお道具は持ってきていない。先輩は惜しみ無くお道具を貸してくださった。 でも…正直使い方がよく分からないというか、それを使ってどうしたいか、というイメージが湧いてこない。
M紳士の嗜好に合わせて、先輩のその日のお道具はレザーの拘束具が主だった。私はそれまで全身を拘束するときは縄ばかり使っていて、レザーの拘束具をあまり使ってこなかった。 私はそこで、今まで如何に、自分が自分のお道具たちに頼りきっていたか、そして自分が持っているお道具が如何に片寄っていたか、痛感した。
セッションのインスピレーションが湧かずに冷や汗が出始める。しかし、色々な流れで、先輩が責めたり手を出す前に、まずは私が1人で責める時間をもらえることになった。私が先だったから、正直なところ…お2人のいつものセッション中の空気感はまだ分からない。
だから単独セッションのときと同じように、M紳士がお話ししてくれたことや話し方、その他の直感的な情報からセッションをイメージする。有難いことに、セッション前にかなり長くお話し時間を頂いていた。情報はたくさん頂いたつもりだ。
お話の中で、M紳士は「○○は普段は好きだけど、今日はできません」と繰り返し言った。今日のメンタルのコンディションだと厳しいとのことだった。 何度も丁寧にそれを説明してくれたので、本当に今日は無理、少なくとも私相手には無理なんだと感じた。だから私は、○○をやる選択肢は取り敢えず除外していた。今日はメンタル的にも最初は優しめな方がいいのかな、と思っていた。
そうして1人でプレイに入るが…でも…なんだか紳士と心が繋がる感じがしない。普段は事前にインスピレーションが湧かなくても、プレイが始まってお相手と向き合ったら繋がれる感覚がするのに。。
未知の感覚に内心冷や汗が止まらないが、私はドミナである。必死で向き合い進むが、一向に繋がらない。 すると先輩が(多分)見かねてセッションに入ってくださった。
そこからはもうすべてがスムーズだった。そして驚くべきことに、先輩は最初から、これでもかというほど○○をやった。そして、それで最終的にM紳士は嬉しそうだったのだ。先輩の圧倒的な支配力を見て、私は震えた。
私は「○○は今日はできません」という言葉を鵜呑みにして、解釈違いを起こしていた。私にも1人で責める時間とチャンスをくれたのに。私は何一つ分かっていなかった。 M紳士はあんなに丁寧にお話ししてくれたのに。私は、紳士の自己申告を愚直に守って、言葉の裏の隠れた願望を引き出すことができなかった。
SMなんて、自分でも自分の欲望が分からなくなるものだ。無意識に自分の欲望を隠したり、恥ずかしくて結局言えなかったりする人だって多い。 私はエスパーではないし、お互いに向き合う姿勢は大事だと思う。しかし、向き合おうとしてなお、自己申告と現実が異なってしまうことばかりなのだ。私はその重さを読み誤っていた。
そこから、私はレザーや他のお道具を積極的に使った。 お相手の期待を、願望を越えていく為に、言葉よりもインスピレーションを大事にするように意識した。
セッション後、先輩は遅い時間であったにも関わらず、セッションの反省や反芻をする私に付き合ってお話ししてくださった。何一つ無駄にしたくなかった。これまで自分がやってきたことはオママゴトだった。その絶望で私はしばらく立ち直れなかった。自分のあまりの無力さが悔しくて泣いた。今まで私とセッションしてくれた方々に申し訳なくて苦しくて。
セッションした方々に顔向けできるように、今までのやり方を根本的に考え直した。もちろん今でも、日々考えてばかりだ。でもこのセッションがターニングポイントとなり、私の中に1本の軸ができたのだと思う。
絶対に無駄にはしない。

あなたがSMプレイしたい有名人は?また、どんなことをしたい?
自意識の塊のような文豪から知性や思考を奪ってみたいですね。恥の多い生涯を送った某お方とか。
痛みと恐怖で強制的に自意識の沼から引き上げたときに、彼らがどんな素顔を晒すのか興味があります。 でも思考のループから強制的に抜け出させてあげるなんて、私って親切ではありません?
また、合理的で論理的な思考の人間に対して、気が遠くなるような非合理的な調教を行いたいですね。某ロ◯パの方とか。
彼は心理学的に私を分析し、状況を少しでも理解しようとしたり、カテゴライズして安心しようとしたりする姿勢を見せるでしょうか。それとも早々に私を異常者だと切り捨てる態度を見せるでしょうか。 何れにしても、分析結果を裏切るような行動で彼をジワジワ絶望させていきたいですね。
私は、苦況においても思考することを諦めない人間が好きです。思考という人類の尊厳とも言える武器を奪い、その知的な瞳を絶望で塗り潰していきたいものです。
