ゆりな - Yurina
About Me
「私にSMは無理」そう決めつけていた十数年。今、私はラ・シオラでSMを楽しんでいます。
-私とSMの出会い。
最初に見たエッチな写真は全裸の大人が拘束されて苦しそうに顔を歪めているものでした。ドキドキしながら何枚も何枚もページを捲り…ふと表紙に戻るとそこには"SM"の文字が。
言葉としては聞いたことのある"ソレ"はどんなものなのか見当もつかず、ただなんとなくオトナの言葉なのだろうという認識でした。今私の見ている写真が"ソレ"であると理解した時、好奇心を強く刺激され…気が付けば父から貰ったばかりのノートパソコンを開いていました。色々なサイトを見る毎日。検索する手を止める事はできませんでした。
そんな毎日の中でそれぞれの持つ"SMに対する考え"に触れることとなります。Sの人の持つSM観に触れるにつれて、その人たちの大切にしているものを知り、あまりに尊く、「私にSMは無理」と考える様になりました。
気になるけど、手を出してはいけないものとして見ない様に、見ない様に、見ない様に。
SMバーに行ったこともあります。縄の受け手をしたこともあります。M性感で働いたこともあります。
でも、"SM"は見ない様に、見ない様に、見ない様に。
見ない様に。
………………………………………
こんにちは!!! SMクラブ !!!!! こんにちは!! ドミナスクール ラ・シオラ!!!
どうぞ どうぞ よろしくお願いします!!!
勢いよく扉を開いた私でしたが最初はおっかなびっくり。
ベビードミナからレギュラードミナになる過程でも楽しさを知り、自信がつき、マゾを知り、もっともっとと欲するようになっています。
もっと知りたい、BDSMのこと。貴方のこと。
For You
貴方の大切にしてるものは何ですか? 言わなくてもいい。これからもそれを大切にしてね。
貴方が必要としてるものは何ですか? 言葉でなくてもいい。私に教えてごらん。
私はね、貴方の喜ぶ顔が見たいの。 それは他の人から見たら到底喜んでる様には見えないかもしれないけれど。
でも、貴方には、それが必要なんでしょ? じゃあそれでいいじゃない。
涙が出てくるなら泣けばいい。 笑いが込み上げてくるなら声を出して笑えばいい。
私も教えてあげるから。 私のことを。 貴方自身のことを。
From LA SIORA
華奢で小柄、フェミニンな女性ですが存在感があります。知的で美しいお顔立ちと凛とした雰囲気はドミナ然としており、時々瞳に隠しきれない加虐の稲妻が走る。運良くその視線があなたに向けられた時、あなたはゾクゾクするに違いない。しかし彼女のBDSMの世界は始まったばかり。門戸の奥へ踏み込む途中。いろんなことに興味が湧いている上、柔軟性もある吸収の時。あなたの願望を打ち明け、彼女の玩具になって、輝いてゆくゆりな様の肥やしにおなりなさい。
MON | TUE | WED | THU | FRI | SAT | SUN |
--- | 4 - L | 4 - L | 4 - L |
- 縛り:後手縛り可。その他簡易的なもの可。よりセッションの幅を広げ、深めるため現在講習中。
- 吊り:練習中
- 一本鞭: 1本所持。素敵な一本鞭を増やしていきたい。
セッションにおいて最も力を入れていることや重要視していること。
無理にSMっぽくしないことを大切にしています。私の場合"それっぽく"を意識し過ぎると空っぽな演技になってしまいがち…と思うので、自分の心に素直でいることが一番、私の中のサディズムが発動しやすい状態になります。
私が中途半端な気持ちでいたら、相手との関係も中途半端になってしまうのではないかと思います。
せっかくだから貴方の歪んだ顔が見たいし、せっかくだから貴方の苦しむ声が聞きたい。
どんな時に息を漏らし、どんな時に顔を顰めるのか。
せっかくだから…せっかく私たち出会えたのだから。別に無理に痛いことをしたい訳でもない。貴方に無理"だけ"をさせたい訳じゃない。
どうして私の目の前で君は頑張っているのか。どうして?知りたいな。
SMに関してあなたが感銘した本、音楽、映画、アートなどはありますか?
ザ・SMなものは見ないようにしていたのですが、何度も繰り返し観る作品は…江戸川乱歩の芋虫、映画のエスター、画家の石松チ明さんの作品。これらがとても好きです。
芋虫は純愛物語…と感じており何度読んでも泣けます。とても綺麗なお話。 主人公である時子の夫は戦争で手足を失い、耳も聞こえず口もきけず、残るのは視覚のみ。
酷い見た目になった夫の元へは人も訪ねて来ず…。 状況がもう素敵。戦争で達磨状態になった旦那さんと2人きりでの生活なんて、それはそれは辛い状況でしょうに。。
2人にしか作れない関係性って感じがキュンキュンきます。 エスターはもうエスターが可愛い。可愛いです、最高。映画の色味も音もファッションも全部好き。エスターが人に危害を加えている時のあの表情。冷たい目でしっかりと…苦しんでる人を見る姿。可愛い。
石松チ明さんはSMというか"キュンとくる可愛い絵"という印象だったのですが、ご本人がマゾヒズムとサディズムを描いていると仰っているので、惹かれるものってそういう要素があるのかなと思いました。
誰が見ても分かりやすい『SMです!』って感じも良いですが、どこかに潜む加虐心や支配欲、2人の間で保たれる絶妙で奇妙なバランス。互いに"シアワセ"ならそれでいいのです。たとえそこに"幸せ"なんて存在しなくても。
こんなところでSMしたい!あなたの理想のダンジョンは?
〜マゾ専用老人ホーム〜
日常の中。『普通』の場所がいいです。というのも日常の中に潜むSMも好きだからです。これはリレーコラム2の「SMに関してあなたが感銘した本、音楽、映画、アートなどはありますか?」の中で挙げた作品のイメージが私の思うSM像に近いなと思います。
用意された場所で用意された道具で何かをするのでは無く、そばに置かれたペンで、石で、素手で、眼線で。その為の衣装を着るわけでも無く、在るが儘に本能的に。
…と言いつつ現在革のヒトイヌ拘束具を発注していたり、マミフィケーションにも興味があったりと非日常的なものにも興味津々なのですが。
理想を言うと普段からヒトイヌ状態で生活しててほしいし、貴方の"普段着"は頭のてっぺんから爪先までグルグル巻きのミイラ男であってほしい。一人じゃ何もできない状態で生きててほしい。
分かった、入院施設みたいにしよう。
私昔からオタクの為の老人ホームを作るのが夢だったんですよ。(地下アイドルをやっていた頃のお話)
もうさ、ヒトイヌとかミイラ男とかの老人ホーム作ってさ、それぞれのベッドがあって君たちを介護士(ドミナ)が面倒見るわけ。
レクリエーションもあるよ。みんなレクルームに集められて
ドミナ「今日は『耐久!君は何時間耐えられるかな?一本鞭編』よ。」
入所者たち「「ワン!!」」
みたいな。
そうだ。そうしよう。と言うことで私の理想のダンジョンは『マゾ専用老人ホーム』です。一緒に作りましょう。(老人ホームだと老人だけになってしまうので適切な名前が分からないけど介護施設と言えばいいのかしら。)
あなたにとってハードプレイとはどういうプレイ?
私は「ハードプレイ」を「重いと感じるもの」と想像します。
息苦しくそこから逃げ出した方が良いと分かっているのに、頭の中も身体も重くのしかかる様に支配されて…それなのに逃げられない。
何故か抜け出せない。 それが2人ともに起きている状況なんじゃないかと思います。お互い苦しいのに、逃げてはいけないと、もっと深くまで、もう二度と戻っては来れない場所まで、触れたい。お互いを苦しみの底へ。自分たちで堕としていってしまう。 怖いね。でももう此処からの逃げ方もわからないね。
「ドミナそれぞれのテーマ曲」は何?
うーん。テーマ曲……難しい。
ですが音楽として表現するなら、人生はジャムセッションの連続。そんな表現が私にはしっくりくるかなと思いました。 関わる人、聞こえてくる音、目に入るもの…全てに多少の影響を受けながら私は存在している。
そんな相手が奏でる音に私がアクセントを加え…それを感じ取った相手が更に音を広げる。
ピタッとハマることもあれば、新しい音に出会い衝撃を受けることもあるでしょう。 SMのセッションでも同じだと思います。相手が好きな音を奏でたところに私が応え、そこに相手の旋律、私のリズム…重ねたり応えたりしながらその場でしか生まれない音楽を2人で紡いでいく。
互いに相手を感じながら演奏した結果、無音になる事も、不協和音になる事もあるでしょう。 今ふと、"近づきすぎると 不協和音になっちゃう"という歌詞を思い出しました。不思議ですね。『近づく』ことだけが正解ではないんですね。音の距離、心の距離、身体の距離。
人生のジャムセッションは何度経験しても慣れることは無さそうです。すごく楽しいですね。
いつの時代、どこへ行って、どんなSMをしたいですか?
日本。見世物小屋。覗き穴から性行為を覗けていた様な時代に行きたいな。性行為云々というより、それを皆んなが覗き込んでる感じが堪らないです。
覗き穴の向こうでSMプレイをするのもありだけど、マゾの身体を改造して働かせるのがいいかなぁ。私に改造されるだけでなく見世物小屋で好奇の目にさらされて何を感じるか…。
ヒトイヌにしても良いし、達磨にしても良い。とりあえず人が寄ってきそうな形にしてあげるから、皆んなの前でその悍ましい姿を披露してきてね。
---「さあさあさあ入った入った!お代は見てのお帰りだよ!」
怖いもの見たさで集まる人々。好奇心を剥き出しにした群衆の前で晒し者にされるマゾ。お客に飽きられたら私に身体を改造され、そしてまた好奇の目にさらされる日々…。
もう一度やり直したい。後悔したセッションやマゾとの関係はありますか?
8月末からラ・シオラに仲間入りし二ヶ月半、まだ何度も何度もセッションを重ねているお相手はいないので『マゾとの関係』ってなんだか奥が深そうで憧れます。
今回は後悔したセッション……ですね…。 その場での後悔は無いのですが、この数ヶ月できっと成長した部分も多いのでしょう。
「今、あの時のあの人が同じ様に来たら、もっとこうするのだろうな」と思うことは多々あります。
全く同じ人とは「初めまして」を2回も3回もと経験することはできません。 「初めまして」は一度きりだし、とても特別で重要な時間。 セッションの経験を重ねる中で、また先輩ドミナに相談をする中で、着実に学び、新たな課題が見えてきています。
課題だけで無く、こんな楽しさがあるのかと興奮する事も多々。やってみたいプレイや使ってみたいお道具もどんどん増えて、全然追いつかない状態です。(幸せ!)
「初めまして」も「今日もよろしくお願いします」もお互いに忘れられないセッションになる様に、日々気を抜かず、楽しみながら突き進んでゆきます。
あなたがSMプレイしたい有名人は?また、どんなことをしたい?
コジコジ。掴みどころが無くのんびりしつつもちょっと毒舌なキャラクター、コジコジとSMプレイしてみたいです。
彼(?)と一緒にS側になるというのも面白そうだけれど、私の笑いが止まらなくなりそうなので敢えて彼で遊ばさせてもらおうかな。 上手くいかなくてすーーっごくイライラするだろうし、縛ったり繋いだりしても鼻唄歌いながらどこかに飛んでいってしまいそうだけど、メルヘンの国中を探し回ってでもまた捕まえてやる。
もうSMなのか追いかけっこなのか、そもそも彼はSMをしてるなんて気付かないまま過ごしてる感じ。 コジコジ相手だとあの手この手を考えて全力を尽くしても全然効かず、言葉責めをしてもイラっとする態度をとられるだけ。
ムキィィィィィ!!!いつか彼を負かしたい。
「殺し屋イチ」についてドミナが語る
私が何故、今までSMを見ない様にしていたのか…以前ブログに『尊すぎて私には手を出せない』と書いたのですが、つい先日、更にひとつ思い出したことがあります。まずはそのお話から。
20歳のときに友達と初めてSMバーに行った際、女王様がその場にいたマゾ男性を指差して「試しにこの棒で彼のこと突ついてごらんよ」という流れになり、友達と順に突ついたことがありました。 SM用でもなんでもない、怪我をさせる心配もほぼ無いくらいの棒で。ツンツンツン…… なんと私はその途中で記憶を無くしてしまったのです。数秒だったのか数十秒だったのか分かりませんが記憶が無いのです。男性の「ちょ、ちょ、すみません、ストップ!」の声で我に返り、それと同時に恐ろしくなりました。
『私、ダメだ、わたしは絶対SMやっちゃダメだ。相手が望まない傷を、痛みを与えてしまう。』
有ろう事か興奮し過ぎて完全に我を忘れてしまったのです。(女王様に「貴女なかなかいい目をするわね」と言われたのできっと凄い表情をしていたのでしょう。) 20歳までSMに触れない様にしていたのにそれを解禁してみて1時間。またSMに触れてはいけないと自分に禁止令を出しました。
そりゃあそう。だって私、人を殺してみたくて仕方がなかったんだもん。 それが床に寝そべった男性が目の前に。私は椅子に座ったまま、彼を棒で突ついているだけ。そしたら、痛がるの。辛そうな、怖がる様な表情になるにつれて私の理性が何処かに行ってしまったのでしょうね。 今思うとその男性は痛みのせいではなく、私の表情や殺気やらに恐怖を覚えてストップを掛けたのだと思います。
で…あ、そうそう。 最近は人を殺してみたいって全然思わなくなったんですよ。 それもあって「ドミナになってみてもいいんじゃないか、SMクラブ、受けてみよう」そう思えたんです。
昔は人を殺したことがある人が羨ましくて羨ましくて仕方がなかった。 『小学生の女の子が友達を殺した』『動機は"殺すとどうなるか知りたかった"』羨ましくて泣きました。私もこの子みたいにしていれば…。
さて、前置きが大変長くなりましたが、今回"『殺し屋1』を読んでみて、感想を書いてみて"と。
「何これ?ヤクザもの?こういう男性向けっぽいのはちょっとなぁ。」と読み進め…
途中で思いました。「もしかしてコレ読んだらまた人を殺してみたいとか思っちゃわない?!」
皆さん聞いてください!
それは大丈夫でした!!全っ然殺したい欲は出ませんでした。良かった。危うくまたSMに触れない期間に入るところでしたよ、ふぅ。 でも不思議なものですね。SMに触れなかったもう一つの理由をどこかで書けたらなと思っていたところに今回のリレーコラムのお題をいただいた。読んでみたら、あら大変。痛みを、死を感じさせる…というかモロにそんな内容の漫画。
では、何を感じたか?
まず、私、漫画を読むのが苦手なのですが凄い勢いで一気に読んでしまいました。 ドキドキハラハラ笑いありでテンポがいい。
そして性癖って不思議だなと思いました。私の性癖って多分幼稚園児の頃には芽生えていたんだけれど、園児ゆりなの場合は『泣かせる』ことに興奮していた。 男性の場合は射精をするっていうのが分かりやすくていいですね。それで射精できるか、できないかが自分の性癖に刺さっているのかどうかの1つの基準になっていそう。 独りでは射精できなくても、何かのきっかけ、誰かの言葉、誰かの行動で、思わず、射精できてしまったり。ところで私の中で疑問が生まれました。性癖に関してもそれ以外でも、自分にストップを掛けることが出来るのが大人なのか、はたまた自分を解放することが出来るのが大人なのか…。どちらが"大人"なのですかね。 私はね、誰かの性癖を解放させてあげることができたら最高に幸せなことなのだろうなと思います。 貴方の最初のきっかけに、私の言葉で、私の行動で、思わず、射精してしまったり。 射精すること以上の喜びを知ってしまったり。 私は貴方たちに教えてもらいましたよ。人を殺すのではなく、生かしたまま弄ぶことの楽しさを。